メールクライアントがメールサーバとやり取りする流れ

送信者メールアドレスはエンベロープとメールヘッダの2箇所に記載される。

エンベロープ

エンベロープは、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)でメールの配送や転送を行うMTA間でやりとりされるメール伝送の制御情報です。

電子メールの実際のデータ部分(メッセージ本文や添付ファイル)ではなく、メールの送信プロセスにおける物理的な制御情報やアドレッシング情報のことを指します。

エンベロープには、送信元アドレスや宛先アドレス、ルーティング情報やメール転送情報が含まれます。



メールヘッダ

メールデータとして、メールヘッダと本文が存在し、ヘッダには件名のほかに送信者メールアドレスや宛先メールアドレスを記載します。

MTAによるSMTPコマンド作成

MTAはメールサーバに存在し、MUA(Outlookなどのメールソフト)がアップロードしたメールを受け取り、宛先のメールサーバへ転送します。

引用:ベアメール



MTAが宛先のMTAにメールを転送する時に、SMTPコマンドを作成します。

  1. MAIL FROM: aaa@sample.co.jp ←送信者メールアドレス
  2. RCPT TO: bbb@sample.co.jp ←宛先メールアドレス
  3. DATA ←メールの開始
  4. FROM:aaa@@sample.co.jp ←送信者メールアドレス
  5. TO: bbb@sample.co.jp ←宛先メールアドレス
  6. Subject: TEST ←件名
  7. (メール本文)
  8. QUIT ←SMTP終了